外から内へ

この3月から4月にかけての自分の心境の変化は外から内へのシフトと言ってよいとおもう。自分が念じて強く望んできたものであり、また同時にとても興味深い。

今日はデイベッドを2つ作って、アラビア式コーナーを作った。

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ベンチ2つを並べて上に置いたのは手前が既製品のクッション、向こうは娘の生まれたときのマットに友達からもらったパレスチナの赤い布を巻いただけ。デイベッドをこさえたと言うても有り合わせの三太郎だ。

しかし家具観は大きく変わった。

椅子々々言うていくつか作ってまた図面を書いていたのに、ソファが作りたいと言い出したのは唐突に見えたが、前にあるもの(外)を前提とする椅子に坐るイメージに飽いて、単に坐りたいのであったのだと、作ったデイベッドに坐ってあれこれ思っているうちに得心した。

この変化から言うと先日のカウンターはいまだ旧式のパラダイム上のものであると言わざるをえまい、などと思っていたが、そうは言ってもまあまあいいものだと思うし、使い手も気に入ってくれているようなのでまずは何よりである。それにあれを作ったときにも大きな変化があったのだった、そうだった。何とまあ、進まないときは進まないが、進むときは進むものだ。

それはそれとして、ソファはウレタンとベルトが手に入ったら、うちにあるキャンバスも巻いて試してみようと思っている。

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こんなイメージ。背もたれはウレタンの扱い次第で同じように枠を組んだり、単に載せたり、色々あると思う。できたら低い台形で腰を支えるような。f:id:aki_asap:20230403001511j:image

こんな感じ。斜線は枠組案。白いところがウレタンフォーム。枠組に編んだベルトが体重を柔らかくしっかりと支える。またいずれ近いうちにやるだろう。

いずれはいずれ、今は今。デイベッドはこうして夜になっても私の尻を支えてくれている。

 

ところで外から内へのシフトというと、偉大な先達の存在を私は思い浮かべる。王仁三郎だ。綾部が世界の中心、変化はここから始まると彼は言った。魂のセンター、かの偉大なるゼロポイントから、日に200から300という膨大な数を句が溢れ出し、その一部が編まれている。誰かがブログに挙げてくれていたのを読んでいると、

ころころと背すじ伝いて首の辺に爆発したり風呂の湯の屁

というのがあった。

面白いので覚えて、車に乗っているときに唱えて娘を笑かしたりしていた。

剽軽なうえに何かゆったりとした感じのする句だと思う。

 

4月はそんな感じで始まった。