書くことへの雑な構え

なにかを進めるにあたって、ラフのラフという合言葉の元で取り組む時期があった。その前にはあれこれ考えて歩みを進めない時期があり、ラフのラフはその反省から出た姿勢だった。

何にしてもまずは一歩、という訳だ。

その取り組みはなかなか良くて、かなりの量を制作したと思う。手は早くなったし、多くを産んだ。

さて、そうしてしばらくラフを量産してここまで来て、ふと立ち止まると身の周りに積み上がっているのは判別しづらい走り書きのメモ、メモ、メモ。

先週末、ある人と話をしていて、どんな絵を描いているかと問うとパステル画を何枚か見せてくれた。聞くと落書きの清書をしているという。

これまで習作を繰り返したという反省がそのとき言葉になって、今後は作品までは行かずとももう少し完成度の高いものを、と思った。

整理とか全体像とか。荒削りを終えて、全体を目指して書き込んでいくような。

構えの変性、再編成。

それは私の今の制作一般に言える話だと思うけど、その中央にある書くことについてまずは考えようと思っています。